このワードを目にしたことのある方は多いのではないだろうか?
少なくともお金に関心を持ち資産形成に励んでいる読者の方々すれば当然知っている言葉だとも言える
当時の日本政府がどのような意図でこの発言をし、どういった切りとられ方をしてこの言葉が
一人歩きをしていったのかは定かでないが
この2000万円という数字にピンポイントを当てています。
そもそも老後っていつからなの?
「 老後とは一般的に仕事を引退(定年退職)した後の人生の時期を指します。おおむね60歳以降の人生を意味しますが、年齢は人によって前後することがあります。 」
つまり基準自体が曖昧であり各個人の仕事に在職する期間や職種によって
かなり差があるという事がわかります。
日本人の平均寿命(2023年)データ
男性:81歳 女性:87歳
つまり老後というもののスタートが60歳だと仮定した場合
男性の老後期間:約21年 女性の老後期間:約27年
という計算になります。
これを長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれ感じ方に差はあると思いますが、
おおむね人生の1/4の期間は老後ということになります。
ただ2025年の現在、人生100年時代とも言われておりますので老後という期間に関して
違った価値観や物差しになってきているという事実もあるとは思います。
2000万円の貯め方について
2000万円という金額について様々な方法で貯め方の比較をしてみました。
就業年数を20歳~60歳とした場合の仮定ですのでご了承ください。
【預貯金の場合】
現在の普通預金金利がおおむね0.2%前後
約¥40,000×480ヶ月=約¥20,000,000
【日本の株式市場の場合】
TOPIX(過去30年)実績ベース 約+3.6%/年
毎月 約¥18,700
投資ですので当然リスクはありますが、リスクなしの預貯金と比較しても
半額以下の負担で済むことになります。
【全世界株式の場合】(過去30年間の平均)
今回はeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)年率平均約7%
毎月 約¥7,620
こちらも当然投資ですのでリスクはありますが、
長期投資の力がいかに偉大かというのがよくわかる金額になっています。
【アメリカ市場に投資した場合】(過去30年間の平均)
今回はS&P500 年率平均約10.3%
毎月 約¥2,886円
もちろんこちらも当然リスクはありますが、月々約3000円未満で貯まる計算になります。
結論
今回は2000万円という数字のみにフォーカスをして計算をしてみましたが、
改めて計算をしてみると福利の偉大さとコツコツでも毎月積み立て投資することの大切さ本当に
よくわかるようになります。なので、例えば入金力がそこまでないような現状である人でも
少なくとも毎月約3000円を捻出することは可能だと思います。
毎月3000円=1日100円
缶コーヒー1本分に満たない金額で将来の2000万円問題はほとんど解決できると思います。
ただ現在インフレ局面に日本の経済が入っているので2000万円で足りるのかいう問題が
別であるかとは思いますが、そこに関しては次回の記事で自分なりに分析していこうと考えています。
ありがとうございました。
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